未来を変えるために、今、動く人たち。

『貧困の連鎖は断ち切れると実践している人生が、ここにある。

希望をありがとう』

by 湯浅誠(社会活動家・東大特任教授)

 

2017年2月、こちらの記事を読んだ時に衝撃を受けました。

「彼女たちとお友達になれる!」そう確信しました(笑)

 

案の定、出会ったその日に仲良くなりました♥

 

そんな富井夫妻が取材で大阪まで会いにきてくれるとのこと!

 

2人を大阪のみんなに知ってもらいたい(*^^)v

 

そこで急遽講演会を企画しました。

 

 

SNSで告知をすると、すぐに10名の申し込みがありました。

申し込んできたのは、子ども・子育て支援の最前線にいる人ばかり( ゚Д゚)

 

せっかくなのでスクール形式ではなく、みんなでディスカッションをした方がおもしろい!

…というわけで、

申込を締め切り、座談会形式に変えました。

 

まずはまきちゃんのお話から。

 

 

宮崎県は子どもの貧困全国ワースト6です。

 

最低賃金が762円なので、働いてもお金が足りず、

ダブルワーク、トリプルワークは当たり前です。

 

子どもの貧困をなくすために、私たち大人に何ができるだろう?

富井夫妻が今、やっているソーシャル活動は…

 

クローバー一般社団法人日本プレミアム能力開発協会

 

児童虐待防止支援アドバイザー通信講座などをされています。

 

「能力開発協会」という名前には、『いろんな能力をつけて仕事にいかしてほしい』、

そんな願いがこめられています。

 

活動をすすめている中で、お母さんたちの「悩み」というより、「悲鳴」が聞こえてきたので、

次に「プレミアム親子食堂」を始めました。

 

クローバープレミアム親子食堂

 

全国各地にある「子ども食堂」とは違って、

地域の提携している飲食店で、無料チケットを使って月に1回ご飯を食べられるシステムです。

 

無料チケットは真紀さんの事務所に取りに来てもらい、

困り事はないかの相談も受けています。

 

既存飲食店だと食品衛生許可の必要がないこと、

ボランティアさんの必要がないこと、

「あの店に行けば頼れる大人がいる」と、まちに安全基地が増える…などのメリットがあります。

 

母子家庭の子どもたちにとっては、

居酒屋のお兄さんたちが、母親には出来ない相談を出来る間柄になっているそうです。

 

『親子でゆっくり出来る時間をつくってあげたい』、そんな思いで始めたのですが、

「月に1回では足りない」という声もあがってきました。

 

そこで次の取り組みも始めました。

 

クローバー宮崎こども商店

 

企業や市民からレトルト食品などを寄付してもらい、

サポートが必要な家庭に直接食料をお渡しするシステムです。

 

いざ始めてみたら制度と制度の狭間にいる人がとても多く、

これだけでは活動が足りないと気づき、

子どもたちの週末シェルターも始めました。

 

クローバー子ども専用読書・勉強Cafe 「Very slow」 (週末シェルター)

 

学校帰りに本を読んで帰る…という感覚で来てもらって、

ご飯も食べられるシステムです。

 

ボランティアさんがほぼ毎日開けてくれています。

 

クローバー青少年一時避難ルーム ひなた

 

15歳~ある程度自立ができるお子さんで、

一時保護にいたるまでの間、避難できる場所です。

 

この活動をすすめている中で、予期しない妊娠に悩む女子との出会いがあり、

同じく「これでは足りない」と気づき、思いがけない妊娠情報サイトをつくりました。

 

その他に、日本財団の子どもの貧困対策事業もやっています。

 

クローバー日本財団 家でも学校でもない第三の居場所 「サードプレイス」

 

 

何かをやり始めてみると足りないから、次の活動を始める。

児童虐待と子どもの貧困は切り離せないので、活動が多岐にわたる。

富井夫妻の活動は、そうやって広がっていきました。

 

やればやるほど課題は増えいくけれど、

様々な分野の人と繋がって得意分野を活かしあうことができれば、

課題は解消していきます。

 

後半はそれぞれの『得意』を持ち寄る時間でした(*^▽^*)

 

 

 

■本川 誠さん 株式会社 Snailtrack 代表取締役 

子どもの居場所「宿題カフェ」を全国フランチャイズ展開中

 

中野 利絵さん 茨木市に赤ちゃん先生を広めた2児のママ

 

小川 圭子さん(どどちゃん) 国際助産師

 

 

印象的だったのは、

 

「アフリカから帰ってきて、驚いた。

アフリカは衛生面では課題があるけど、
みんなで子育てをしているから、悩んでいる人はいなかった。

 

日本に帰ってきたら、みんな悩んでいて、
子育てをしている人がつながる場所が必要だなと思った」

 

という、どどちゃんのお話です。

 

国際助産師のどどちゃんでも、子育てでわからないことがあれば、
「こういう時はどうしてるの?」と、先輩ママに聞いています。

初めて子育てをする人が、上手に出来る方が奇跡ですね(;´Д`)

 

あやちゃん(4児の母)は、「助けてくれる人がいないと余裕をもって子育てなんてできない。

親に余裕が出来たら、子どもに優しくできる。

だからまずは、親が笑顔になろう(#^^#)」そう話してくれました。

 

 

浅田 昌代さん 民間では関西初の「産後ケアハウス」を開設(現在は週末のみ)。

「生教育」の推進や親支援「つどいの会」も行う。

 

 

今回は茨木市のみならず、近隣市町からも行政職員さんが参加してくださったのですが、

 

『役所は実際の子どもの声、親の声を聞いて計画を立てないといけないのに、

現場に出て行こうとしない。だから現場に出ていく。

そして、各部署で連携しないと意味がないので、いろんな部署にも行く』

 

そんなゲキアツ!!な人ばかり♥

 

所属や地域を越えて繋がり合えるのが幸せでした(#^^#)

 

そしてなんといっても、この方!!(写真右)。

 

 

 

油谷 聖一郎さん ミナミの駆け込み寺。浪速区青少年指導員。

 

お金なし・携帯なし・身分証明書なしで駆け込んでくる若者の住居と仕事のサポートをしている。

 

 

活動が突出しているので産経新聞に記事にしてもらったら、

 

あまりにも好評だったため、噂を聞きつけた関西テレビが特集してくれました。

 

関西テレビ 1

関西テレビ 2

 

現場最善線で走っている皆さん&制度をつくっている皆さんですが、

共通して出てきた話がいくつかあります。

 

1 自己肯定感が生きていく基本になる。

2 つながりがないと人は生きていけない。

3 今、自分に出来ることをやる。

4 誰かに文句を言ったり、誰かを責める暇があったらよくするために行動する。

5 知ってしまったらほっとけない。

6 前例や慣習は越えていけ!(今、もう令和やで。いつまで昭和の慣習をひきずってんの!)

 

それぞれの得意分野を持ち寄って、

補い合い・支え合いながら、ぬくもりいっぱいの社会に変えていきましょ(#^^#)

 

 

会を締めた後も話は尽きず…恒例のお菓子タイム♥

 

 

宮崎放送さん、編集頑張ってください(*^▽^*)

 

 

思いと行動がずば抜けている皆さんと一緒に過ごせる時間がとにかく幸せで、

めっちゃ楽しかったです!!

 

またやりましょう(#^^#)

 

クラッカー富井真紀ちゃんの著書

 

「その子の「普通」は普通じゃない」

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