改正児童虐待防止法

 

改正児童虐待防止法が成立しました。

当初は「児童虐待罪」という議論も出たので、ツッコミどころが満載でしたが、各党が本当に丁寧にヒアリングをしてくださり心から感謝しています。

そうはいっても、まだまだ足りていないところもあり、
今後各省庁の連携や、未来の大人=子どもたちへのアクションも課題ですので、これからみんなで骨格(法)に強くしなやかな筋肉(施策)をつけていきましょう。

 

ところで…

私は3人きょうだいです。

兄が産まれた時までは、産婆さんのお世話になるのが当たり前だったそうです。(写真の赤ちゃんが兄)

 

どんな感じかというと…

村には産婆さんがいて(3つの村を2人の産婆さんがみていた)病院で出産した後、家に戻って1か月は、産婆さんが午前中に赤ちゃんをお風呂に入れにきてくれます。

その間に、子育ての相談をしたり、夫婦の悩みを聞いてもらったり、自分の身体のトラブルを相談します。

へその緒の処理もしてくれたし、母は「いざとなったら来てくれる」という安心感があったので、子育てに何の不安もありませんでした。

そして1か月が経つと、お宮参りがあります。

氏神さんは村から少し離れているので、
道中、赤ちゃんを抱くのは産婆さんのお仕事です。

産後1か月、慣れない育児や夜泣きに疲れて、
母の身体は本調子ではありません。

そして産後1か月は外出を控えるように言われていた母は、お出掛けするのに身体が慣れていません。
そんな母のサポートをするのは祖父母の役割です。

神社の鳥居の前に着いたら、産婆さんは赤ちゃんをご家族に手渡します。

これで一旦、産婆さんの家庭訪問は終了です。

もちろん、その後もSOSがあればすぐに駆け付けます。

時代の流れとともに、産婆さんは助産師へとかわり、
家庭との関わりもなくなりました。

兄の一つ下の姉が産まれた時には、もうこのシステムはなかったそうです。

25年前の「エンゼルプラン」の時から「子育て支援」がずっと謳われてきました。

海外の施策を参考に制度がつくられました。

そして今回の法改正。

もともと日本は、産後、お母さん一人に子育てを任せる&スタートさせる国ではありませんでした。

時代が変わったので「日本の伝統文化」などと、
ふんわりとした概念を言うつもりは毛頭ありませんが、
過去、「お母さんが産後、一人で赤ちゃんをお風呂に入れるのがそもそも無理ゲー」と社会全体で認識していた感覚を、
今、社会全体で取り戻すことが大切なのではないでしょうか。

 

【第198回国会 本会議 安倍総理の答弁一部】

 

児童虐待の発生予防の観点から、子育てに悩む親に対する相談支援や子育てについて学ぶ機会の確保は意義のあるものと考えています。

このため、市町村の子育て世代包括支援センターにおいて、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行うとともに、妊婦健診や両親学級の際の保健指導を通じて育児に関する不安や悩みの解消のための支援を行うほか、子育てについての悩みや不安を抱える家庭を支援するための学習機会の提供や保護者への相談対応などの教育や相談体制の整備を進めています。

また、学校教育においても、家庭科等で乳幼児との触れ合いや交流、親の役割と保育等の学習を実施しているとともに、高等学校学習指導要領において、乳幼児と適切にかかわるための基礎的な技能、子育て支援についての理解を新たに明記するなど、子育てに関する内容の充実を図ったところです。

これらの取組を通じて、安心、安全に出産ができ、未来の宝である子供の命が守られ、育まれるよう、総力を挙げて取り組んでまいります。

 

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